S I E D L U N G
ART DECO WOOD FIBER MOLDING
SHOWN : GROOVE
あたらしいアール・デコ。
パリ万博(1925年)からまもなく100年。「アール・デコ展」だったとも言えるパリ万博の1925年を振り返ると自動車・飛行機、そして各種の工業製品が世界に現れ、近代都市生活といったものが生まれました。進歩した文明の象徴ともいえる科学や建築は装飾を極力排除した、機能的で実用的なフォルムをまと
い新時代の美意識として定着し様式化しました。翻って現代社会をみると新しいモノとしてappleの製品、そしてテスラに代表される電気自動車さらに
lotやITを駆使した各種の新しい工業製品や家電が現れました。そこは100年前と非常に似た状態にあります。 その上、現代の生活は日々急激な変化に常に
さらされていて安定性に欠けます。こんな実験的で進化が早く、不安定な時代には普遍性を纏ったモノが人々に安心感を与えると思います。
アール・デコにはOLD WORLD CHARM (古き良き世界の魅力)が備わっています。そして普遍性を帯びた微妙なアールデコの美学とノスタルジック
な雰囲気は北欧デンマークデザインの源流にもなっています。例えばLOUIS POULSEN (ルイス・ポールセン)の照明。そしてBANG & OLFSEN
(バングアンドオルフセン)のオーディオ スピーカーと言ったデンマークのメーカーが作るプロダクトは素材的な流行は取り入れても基本的なディテールは
今もアール・デコに忠実であり、一見未来的デザインの中にも古き良き世界観が内包されています。
そんな普遍的なアール・デコの世界観。
しかし、かと言ってそれを昔のまま現代に焼き直しても面白くないですね。面白いことに世界でも、現代にあった仕様やディテール、そして様々な
技術と手仕事を絡めてこれを現代風に再構築する作業が行われています。僕はこの潮流が非常に僕自身の好みであり、かつまたTSUKU-HAE的なので
興味を持ってこの現象を追いかけています。
TSUKU-HAEでは先ず空間の意匠に寄与するモールディングとウォール プランニングからあたらしいアール・デコにアプローチをかけました。
意匠性はモダンである必要があるので、極力装飾を避けたグルーブ・スプーン・タンの3タイプを準備しました。
ウォール プランクも同様に最小デザインを施したスプーンで製作。
塗装についてはハケによる手塗りで水性ステインによる着色。そしてウレタンを使用しています。どちらも水溶性ですので環境に負荷をかけない
塗料を使用しています。
この製品の最大の特徴は素材に圧縮ウッドファイバーを使っている点です。廃材や粉砕された大鋸屑を10倍に圧縮して固定化。非常に強度の高い
木板盤へ再構築して製品化したものを使っています。そのため木なのに木目がありません。木製品にありがちな節や板目・木目の別、さらに欠け
や割れも有りません。それでいて塗装は手塗りで行っているため、ハンドメイドな質感が表面に現れます。
ジードルングはそんな製品です。 是非、サンプルをお手にとって確かめてください。
GROOVE
SPOON
TAN
GROOVE
WALL PLANK
P R I C E L I S T