ニューヨーク

目的を持って行けばないものは無い。それがニューヨーク。ただし、ニューヨーク五番街に行ってもすでに昔のような賑わいは無い。ニューヨークも面白いエリアは常に移動していて「ここはいいなぁ」と思う場所はやっぱり路地裏にあったりする。

そんなニューヨークとジャズの話を。

タイムズスクエアのそばに宿を取り、わずかワンブロックほど行くと世界のジャズコーナーと言われたバードランドがある。バードランドにはすでにピィウィー・マーケットのような名物ドアマンはいないが、オイリーヘアのドアマンはやはり健在だ。ニューヨークには沢山のジャズクラブがある。大人が夜遅くまで楽しめる場所があるのがニューヨークの良いところで、ヴィレッジへ行けばブルーノートも健在だ。袖触れ合えば市井の人々が良いジャズクラブを教えてくれる。

チャイナタウンで遅めの夕飯を取り、ジャズの話をしていると隣り合わせた客が良いジャズクラブを教えてくれた。そんなところもニューヨークの良いところだったりする。ジャズが日常にあってプロはもちろんだが、セミプロのようなプレイヤーでもとんでもないすごいプレーを聞かせる。プロになれないプロ級の人があちこちにゴロゴロいるいるのがニューヨークで、その底辺の広さには感服する。今持ってなんでもあるのがやはりニューヨークの魅力である。