NOTHING BUT COFFEE

 

どこの都市にいても同じなのは、「何は無くとも先ずはコーヒー!」

だから美味しいコーヒーを売っている場所がいつも僕の旅の起点になる。ここLAも、もはや美味しいコーヒー屋さんを探すのに昔のように苦労することはなくなった。

 

そんなカリフォルニアを僕が初めて訪れたのは1996年。当時、日本ではDVDがビデオテープに代わるものとして発売され、OSのWINDOWS95がマイクロソフトから発売されインターネットの幕が開いた。まだi Padもi Phoneもなかった時代。スターバックス日本1号店が銀座に開店した時代。 振り返ると、そんな時代だった。それから2003年頃までの間に僕は何十回もLAX空港を訪れる事になった。

 

2015年。

僕は久しぶりにLAに行った。

目的はLowe'sやTarget、HOME DEPT.と言ったホームセンターを訪ねる事と、ダウンタウンにあるACE HOTEL DTLAに泊まる事。何よりも、今のLAがどの様に面白い事をやってるのか?を知る事が目的だった。

 

そこで先ずはサンタモニカにほど近い場所にあるアボットキニー通りをプラついた。

嬉しい事に早速インテリジェンシア コーヒーを発見して先ずは一杯。それらからオーガニック食材を使ったレストランKREATION(クリエイション)でお昼を食べ、古レコード屋へ寄ったりした。その後移動してサンタモニカの3rd st.へ。そこにあるコンバースのコンセプトショップも面白かったし、懐かしいURBAN OUTFITTERSに寄ったりもした。

 

メルローズの近所にもデリのお店が出来ていて20年くらいの間に随分とLAも進化していた。

元々サンフランシスコやLAあたりはヒッピーの連中がいて、YOGAや宇宙のエネルギー、健康について熱心に考えるオタク体質でもあるから健康増進に対する意識は東海岸よりも強烈に感じられた。それでも西海岸独特の乾いた空気は20年や30年では変わるわけがない。スモッグがない日にグリフィス天文台から見る夜景もいつものLAの景色だった。それにしてもACE HOTELのルーフトップバーは楽しかった。何よりもそこで流れている音楽は今もドーナツ盤。というのがヒップだった。結局1:00過ぎまでそこで飲んで過ごしたけど朝は6:00から早起きして、一階のレストラン ル・チャプターに併設しているスタンプタウン コーヒーでエチオピアコーヒーをお願いして、人気のない朝の時間を楽しめた。デザイン事務所コミューンが作ったこのホテル。ポートランドやロンドンともひと味違うアメリカのネイティブさとロスのモダンさを感じる事ができる面白さがあった。