H E L S I N K I
ヘルシンキ(フィンランド)を舞台に荻上直子監督が作った映画がある、原作者は群ようこ。映画は小林聡美・片桐はいり・もたいまさこが主演。
映画のタイトルは「かもめ食堂」。
是非、ヘルシンキへ行く機会ができたら行ってみたい場所があった。
それは「アルバ アアルトの家」と「アルテックの2NDを扱うお店」そしてこの「かもめ食堂」だ。
ヘルシンキという街は人口50万人程度の街で、静かで穏やかな空気が流れる都会だ。大きな公園が市中の真ん中にあり緑豊かな街は石畳で通りができている。路面電車もあるので、その景色は日本の広島にも似ている。ただし街が作る雰囲気は洗練されていて、その点では福岡にも似ている。このヘルシンキに滞在している間、僕は大変気持よく過ごすことができた。アアルトの家もARTEK 2NDも、かもめ食堂も想像していた通りの場所だった。
ヘルシンキは都市の割に時間の流れが遅い。人々がゆったりと暮らしているように思われた。都市の郊外はブナの木で囲まれ、必要なものは街中に全てある。センチメンタルになった時は海に来れば気分は洗われる。ヘルシンキはそんな街だ。日本やアジアからヨーロッパへ向かう飛行機はここフィンランドで乗り換えることが多い。ハブ空港としてスルーするにはもったいないので時間があれば一泊でも二泊でも良いから滞在できればこの空気を享受できる。ヴァンダー国際空港。そしてヘルシンキ中央駅は言うに及ばず、ここは北欧の都市なので街中のビル、店舗の内装、公園のランドスケープ。全てにおいてデザインが行き届いている。その上紅葉の季節は木々が色づきなんとも言えないコントラストを作ってくれる。そういう意味では秋はベストシーズンと言える。デザインが好きな人は、きっとこの街にはまってしまうだろう。そして自分にとって最も大切に思う人と一緒にこの街へ行くことをお勧めします。