ベルリン 〜 「コーヒーをめぐる冒険」

 

TRUCK 1  " GO BERLIN "

 

一体、この街の何が魅力的だったかといえば、その昔壁があった街。という事。すでに壁はなくなったものの、分裂を余儀なくされたここベルリンには東西の新旧が入り混じった「何か新しいもの」が今あるんじゃないか?

 

これが僕がベルリンへと向かった最大の理由だった。

 

勤め人と違い、個人事業主の最大のメリットは自由な時間を自分でコントロールできる事。だから「行こう」と自分で決めれば、どこへでもいつでも行けてしまう。

そうなると、まずはマックを開け、google mapを広げ地球を俯瞰した後、地図に沢山の旗印を立てる。印は「すぐ行きたいところ」、「次に行くところ」、「いつか行かなくちゃいけないところ」僕は旗印をこの三種類に分類し、都合3年先までの行きたいところリストを完成させた。

それから一ヶ月後、成田空港を出発した僕は、ヘルシンキ(フィンランド)経由でベルリンへと向かった。ヘルシンキでまず入国検査。それが終わると乗り換えてEU圏内はどこへ行こうと入国検査は割愛される。 ベルリンの空港に着いた後はいとも簡単にゲートを抜けて、あっという間に外へと抜け出した。

見上げれば空は夕暮れ。空港からバスに乗って、まっすぐにホテルへと向かった。

 

TRUCK 2  "OH BOY"

 

ベルリンの街を知るために旅行前に僕は一枚のDVDを手に入れた。

タイトルは「コーヒーをめぐる冒険 OH BOY」

この映画はドイツ人ヤン・オーレ・ゲルスター(Jan Ole Gerster)監督のデビュー作で2013年に上映された。(日本での上映は2014年)


「ヌーヴェルヴァーグが生まれた時のようなフレッシュさ、ジム・ジャームッシュのデビュー作を感じさせ、ウディ・アレンのようにチャーミングな映画」

 

 そんな触れ込みでこの映画は世界各国で絶賛された。僕は普段ほとんどTVを見ないのでこの映画が日本でどれくらい評価されたのかを知らないが、「ジャームッシュ監督の映画は好きだ。」という人にはたまらないほど面白い映画である事は間違えない。そして何よりもコーヒー好きの僕にとっては、この映画のタイトルだけでやられてしまった。という事は否めない。

 

 

TRUCK  3  "コーヒーをめぐる冒険"

 

住所で言えばSchönhauserAllee 8、10119 Berlin。エリアで言えば"ミッテ"(中央) にあるTHE BARN COFFEE ROASTERS BERLIN」に僕はベルリン滞在中毎朝向かった。コーヒー ショップはいろいろと回ったけど、僕は味・雰囲気・客層と、ここがもっとも相性が良かった。

 

ベルリンを走る電車U lineにのってRosa-Luxemburg-Platz駅に着くとそこからTHE BARN COFFEEまでは歩いて五分もかからない。

そうだ。ベルリンの電車は面白い。先ずこの話を先にしよう。このU lineの駅には改札がない。だからフラッとホームへ行き、電車が来れば、そのまま乗りさえすれば、好きな駅で降りる事ができる。ロハ(無料)なのか?と言うとそうではない。改札はないけどチケットを買って乗らなければいけない。旅行者ならone day から48h、 72hと言った2日間チケットや3日間チケットが売ってるのでそれを買うと便利で良い。

 

「改札がないなら無賃乗車できそうだ」と心の中で悪魔が囁く。確かに無賃乗車は簡単にできてしまう。ところが駅や車中には二人組の見回り組がいて、彼らは無差別に乗客に話しかける。「はい、チケット見せて」。ここで「チケット、アリマセーン」と言おうものなら「はい、罰金」となり邦貨にして約¥5,000位取られる。

映画「Oh boy」にもこのシーンは出てくる。ちょっとベルリンっぽさがある場面だ。

 

さて、THE BARN COFFEE以外にもベルリンには美味しいコーヒー ショップは沢山ある。FIVE ELEPHANT COFFEEは街のあちこちで見かけたし、BONANZA COFFEE ROASTERSも美味しいコーヒーだった。そして洋服のセレクトショップ ”VOO STORE”の中にあるCOMPANION COFFEEのコーヒーも美味しかったが、何よりここで食べたブラウニーは格別に美味しかった。他にもCONCIERGE COFFEEと言うのもあったが、ここは入り口の雰囲気を見てやめた。さらにFILTER COFFEEと言うフレンドリーなコーヒーショップにも言った。

ここではTODAY'S SPECIALがエチオピアの豆だったので、迷うことなく、それを頂いた。

 

 

僕の「コーヒーをめぐるベルリン冒険旅行」は、非常にうまくいった。

 

旅先で、楽しい場所を知りたければ、先ずは旨いコーヒー屋へ行け。そこに来ているお客さん達は実に楽しいネタで会話をしてるので、それを盗め。

というような気もする。偶然隣にいる地元のベルリン子と仲良くなれれば、この辺の高度な情報は容易く得られる。

 

是非、ベルリンへ行く機会ができたらこの映画を見てからお出かけください。

 

 

カイザーヴィルヘルム記念教会

 

この写真を撮った一週間後に、テロリストがこの前に突っ込んだ。

チェックポイント チャーリー

 

東西冷戦時代の国境線

ある、コ・ワークング スペース

 

さてここはどこでしょうか?

レセンプション、非常に趣がある。




ブロージョブ アート

 

子供の教育に悪い(!?)壁画があちこちに。

G18 以上の街ベルリン。

ご存知バウハウス

 

デッサウの街はとても美しかった。

戦勝記念塔

 

ジム ベンダース監督の映画が脳裏に..........