100%    ( ONE HUNDRED PERCENT ) GOGGLE

 

 

 

英国が発祥のカフェレーサータイプのオートバイにゴーグルはつきものだ。

クラシックなそのスタイルは今持って人気が高いが、彼らはイタリアのハルシオン ゴーグルやナンニーニ、バルファルディなどをこよなく愛している。ヘルメットの形状から言っても、オートバイのスタイルから言っても、このゴーグルたちの果たす役割、ウエイトはかなり高い。別の言い方をすれば「欠かせない。」もっと言えば「このゴーグルがないことには始まらない。」とも言える。ところがオンロードで懐古的なスタイルに対しこれ以上ないほど決まるイタリアン ゴーグルもオフロードへ持ち込むとそこに古い欧州を感じることは否めない。そこで欧州から見て新しい国アメリカでゴーグルは新たな進化を遂げた。

 

100%というゴーグルメーカーがアメリカにある。彼らの作るゴーグルの中にBARSTOWというモデルがある。

 

バーストゥはカリフォルニア州サンバーナーディーノにある地名からとった名前で、ダートやオフロードタイプのバイクに乗る人で知らない人はいないほどこの道の先駆者である。

 

「完成した古さ」から脱皮したこの新しい形状のゴーグルは、70年代のアメリカでよく行われた草レースで絶大なる人気を獲得していった。特にBELLのヘルメットにバーストゥのゴーグルという組み合わせは、黄金コンビとなりオフロードやダートの世界では一つのスタンダードを形成した。

ハルシオンやバルファルディの懐古的なデザインは、普遍的で、きっとこの世にレトロスタイルのオートバイがある限り、存続するであろう、なくてはならないモノだけど、同じくバーストゥも、今後広がり続けるであろうオートバイの新たな境地GS(Gelände/Straße=荒野とストリート)において必要とされるに違いない。

 

クラシックなものはいつまでも多くの人から愛される。さらに、それがデビューした時「モダンだなぁ」と人々に賞賛された製品であれば、100年の寿命を約束されたようなものだ。

 

モダン・クラシック!!!

 

100%(ONE HUNDRED PERCENT GOGGLE)もすでにそんな境地に踏み入ったように思う。