W A L T O N 


WALTON(ウォルトン)はリノリウム素材を使ったTSUKU-HAEオリジナルファニチャーの総称です。

 

欧州で出会った素敵な素材リノリウム。その素材が持つポテンシャルは計り知れない程のものを秘めている。と僕は感じてこの素材を使った製品をTSUKU-HAEから提案しています。そのリノリウム素材とのきっかけは四つ。最初はドイツ、次にデンマーク、ウィーン、そして最後にフィンランドでした。

 

最初の出会いはドイツ、

 

デッサウにあるバウハウスの校舎を僕が歩いていた時、展示してあった家具の天板を具に見ると、このリノリウム素材が多用されている事に気づきました。

「家具に沢山使っているリノリウム、経年変化して良い感じになってますね」館内にいたスタッフにその話をすると、「あっちの床にもリノリウムを貼ってあるよ。」と教えてくれました。行ってみるとそこはライブラリーのような場所で、後で調べるとこの床はベルリンレッドと呼ばれる赤いフローリング用のリノリウムでした。

 

 

 

 

 

 

次にデンマーク

コペンハーゲンの街はデザインの宝庫と言えるほど、どこを見てもくまなくデザインされている街で、その源を探るべく僕はデンマーク デザイン ミュージアムに向かいました。一通り館内を見た後、休憩で入ったミュージアム カフェ。そこにもリノリウム素材でできているテーブルが。

 

 

 

 



 

 

そして次はウィーン

 

オーストリア、ウィーンにあるオーストリア応用美術館のカフェ。ここではテーブルにリノリウム素材、そして照明にアルテックが使われていてとても良い佇まいでした。

 

 

 


 

 

そして最後はフィンランド

 

ヘルシンキにあるアルバ アアルトの自宅やオフィス、そこを尋ねると彼がARTEKで作っている家具同様あちこちでリノリウム素材は使われていました。

 

 

 

 


 

 

 

ここから先は国内の施工例です。リノリウム素材を使った施工例をご紹介します。

 

-  LOCATION  -   

 

NEWoMAN YOKOHAMA  6f

 

カウンター天板:Linoleum / Plywood

 

設計:BaNANA OFFICE 

http://bananaoffice.jp

 


-  SHOWN -  

 

BOUL'ANGE Todoroki

 

天板:Linoleum / White oak

 

-  SHOWN -  

 

BOUL'ANGE Todoroki

 

テーブル:Linoleum / White oak

-  SHOWN -  

 

SCHMATZ ARK HILLS Roppongi

 

テーブル:Linoleum / Ash


( SHOWN )   TSUKU-HAE / SCHNECK

TABLE TOP : PEBBLE LINOLEUM  &   TOP ROUND EDGE BIRCH      LEGS : TSUKU-HAE ORIGINAL LEGS        ( SIZE ) D : 750  W : 1200 H:740

( SHOWN )   OFFICE

TABLE TOP : CONIFER LINOLEUM  &  1/4 TOP ROUND EDGE WHITE OAK      LEGS : TSUKU-HAE ORIGINAL LEGS 

( SHOWN )   SHOWROOM

TABLE TOP :  PEBBLE LINOLEUM  &  1/4 TOP ROUND EDGE WHITE OAK 




ロジン(松ヤニ)

顔料

木屑

石灰石

亜麻仁油


 

E X A M P L E    F O L L O W S ;

 

 

W A L T O N

 

ファニチャーリノリウムを使用したウォルトン。

 

リノリウムは天然素材

 

亜麻仁油、石灰岩、ロジン、木粉、コルク粉、ジュート(麻)、天然色素を原料として製造されています。

 

造語であるリノリウムはラテン語でLINUM(亜麻)とOLEUM(油)からなる言葉。英国人フレデリック ウォルトンが1860年に発明し、すでに150年以上経ちます。

 

環境について

 よく比較される素材で、通称塩ビ(塩化ビニール)がありますが、リノリウムの代替え品として後発でできた塩ビは、化学製品で生産効率も良く、安価で生産が早い為、市場に普及すると、天然素材であるリノリウムは徐々に衰退していきました。ところが、1990年代に塩化ビニールをはじめとする塩素系プラスチックがダイオキシンの主要発生源と考えられ、これが社会問題として浮上し不買運動に発展しました。その後、環境ホルモンへの関心が高まる中、ポリ塩化ビニール中に含まれる可塑剤(かそざい)が食品中などに溶け出すことで人体に与える影響も取り沙汰されるようになり、食品が直接触れる容器や包装への使用が制限されるようになりました。そういった背景を元に欧州では20世紀後半から再び天然素材であるリノリウムへの見直しが始まり21世紀に入って普及率が一気に向上し始めました。 

 

ナイチンゲールとリノリウム素材

天然素材100%のリノリウム。このリノリウムが市場に寄与した例は、医療衛生改革で知られるイギリスの看護師ナイチンゲールが衛生環境向上のために病院でリノリウムを使用した事が有名です。その後に、リノリウムの抗菌作用によって感染症を防ぐ事などから医療機関において広く使われました。日本の病院の床で、このリノリウムを目にされた方も多いと思います。

 

バウハウス とリノリウム

3年前に改装されたドイツ、デッサウにあるバウハウスの校舎の床でもこのリノリウム素材は使用されています。(バウハウス校舎の床で使用しているリノリウムはベルリン レッドと呼ばれています) 

 

アアルトとリノリウム

家具で、このリノリウム素材を多用し最も世界に知られているのは、北欧 ヘルシンキにあるアルバ アアルトが興した家具会社アルテックのスツール60ではないでしょうか。アアルトは地場の白樺(バーチ材)とこのリノリウム素材を使って、デザイン的にトレンドの風雨に100年耐えられるファニチャーを製作しました。そういう意味では流行りや廃れのない素材と言える事ができます。

 

TSUKU-HAEはオランダの老舗メーカーからの輸入製品を使用しています。

天板のフレーム(枠)材は無垢の木を使用していて、オーク、バーチ、アッシュ、ウォルナット、チークなどからお選び頂けます。

TSUKU-HAEがセレクトした古くて新しいマテリアル。リノリウム素材を使用したテーブル「ウォルトン」。2017年12月より発売開始。リノリウム素材はダニッシュな照明、ノルディックな空間、フィンランドの家具、北欧のあらゆる要素のものと呼応する素敵な素材です。テーブルのみならず、ドア、扉、カウンターパネルなども製作可能です。